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色覚バリアフリーの実現を目指して(5/7)

5. 色の見えにくさを補うデザインなどの技法について。

カラーユニバーサルデザインを進めていくためには、まず自治体や企業などでさまざまな物のデザインを担当する人たちに、見えにくい色づかいについて理解してもらう必要があります。伊賀さんも田中さんも、実はご自身が色弱者です。伊賀さんは難関のカラーコーディネーター1級を受験。色を表す記号を覚えて見事合格し、話題になりました。色弱の人たちへの道を開くことにつなげたいと考え、今後は、デザイナーたちに色覚のバリアフリーを解決する方法、カラーユニバーサルデザインについて伝えていくことも課題にして、精力的に活動を進めています。

最近では、カラーユニバーサルデザインに向けた便利な道具が開発されています。色弱模擬フィルタ「バリアントール」はめがねタイプの特殊フィルタです。一般色覚者がかけてみると、色弱者の色の見分けにくさを擬似体験できます。豊橋技術科学大学中内研究室、と高知工科大学の篠森研究室、伊藤工学工業株式会社の産学共同で開発されたものです。

その他、ドキュメントの見え方を確認するためのカラーユニバーサルデザインアシストツール「カラーUDパレット」や、色弱者の見え方を再現できる色覚シミュレーションモニター「FlexScanL797-U」も昨年秋に発売されました。

バリアントールをかけて色をチェックする田中さん

※バリアントールに関するホームページ
http://www.variantor.com/jp/
(伊藤工学工業株式会社)

※カラーUDパレットのホームページ
http://www.chiri.com/plugx_colorudpalette.htm
Adobe Illustratorのプラグイン「PlugXシリーズ」の新製品
(株式会社地理情報開発)

※FlexScanL797-Uのホームページ
http://www.eizo.co.jp/products/u/index.html(リンク先は削除されています。2011年2月7日)
(株式会社ナナオ)

※Vischeck
http://www.vischeck.com/vischeck/vischeckImage.php
フリーでダウンロードして、Photoshop等のデザインツールに組み込んでシミュレーションできるものもあります。

カラーユニバーサルを実現するためのデザインの工夫と色の調整は、ケースバイケースで考えます。色をただ置き換えればいいわけではありません。色の区分けや文字を置くときにも、白あるいは黒が見えやすいのか、色調や明度・彩度を変えるのがよいのかなど、多くの人が違和感なく見えるようなデザインにすることが大切です。

これらのシミュレーションツールは色弱者の見え方を擬似的に体験できるものですが、完全に再現するものではないので、実際に色弱者に見えかたをチェックしてもらう必要があるということです。

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