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障害を持つ人のためのIT・コミュニケーション支援サイト「こころWeb」 (7/7)

7. 今後の展開はどうお考えですか?

『こころWeb』のバージョンアップ

「秋から来年にかけて『こころWeb』を大きく変える予定でいます。こころWebやリソースブックで集めているデータをもっと客観的にするつもりです。今までも、客観的に書いてはいるのですが、製品によって書き込んでいるレベルに違いがありました。細かいと一部の人しか関われないので、これだけ満たせば基本的データとして使えるという形にしていこうとしています。

事例も更新していきたいですね。情報交換や交流の場としても重要です。

もう1つの流れとして、国際連携をしようと思っています。海外のデータベース、日本のデータベースの相互利用をしようとしています。日本にないもの、海外にないものとお互いに情報交換することによって、開発の無駄を減らし、開発者の芽を育てることにもなるでしょう。」

障害を意識しないで生きられる社会を

「今、一番力を入れたいと思っているのが、認知障害、情報困難な人への支援です。なぜなら、難しいし、一番遅れている分野だからです。障害といってもいろんな障害があります。障害者の間でも存在する格差をなんとかしたいですね。一部の障害者の人は健常者と変わらないことができる人がいます。でも、その人たちを基準に考えるのは違います。できる人にはできる機会を保証したらいいけれど、できない人が無理をしないで生きていけるシステムを作らないといけません。老人ホームなどでも、ずっと面倒を見るのが重要なのではなく、自分でできることは最後までさせてあげられるように保証しようじゃないかということです。

夢の未来像は、障害を意識しないで生きられることでしょうか。障害を持っているから頑張るとかいうのではなくて。障害というのは誰にでも起こりうる可能性があるということです。自分がそうなった時に障害者として生きていくのだということなんですね。」

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取材日:
平成17年8月30日
取材協力:
東京大学先端科学技術研究センター 特任教授 中邑賢龍(なかむら けんりゅう)教授
中邑教授の写真
所属   領域創成プロジェクト
専門分野 障害心理学(技術利用心理)
資格   心理学博士
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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