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ウェブが支える『自分で』できる
〜入所障害者の暮らしの中で〜(6/9)

3-2. こんな工夫でパソコンを(宍倉さん)

――パソコンを使う上で、どのような設定や工夫をしているのでしょうか?

ジョイスティックの写真宍倉:細かく手を動かさなくては方向を変えられない普通のマウスは使えないので、重みを加えることで向きを変えることができるジョイスティックを使っています。

また、坂戸パソボラの町田さんが探してくれた「パッドdeマウス」でジョイスティックを操作しています。町田さんは、「パッドdeマウス」の作者に「ユーザー補助機能」の追加や「仮想キーボード機能」の強化を頼んでくれました。

――そうでしたね。しかも、町田さんは、宍倉さんのサポートをする中で「できマウス。」を発想し、宍倉さんに使ってもらう中で「できマウス。」に改良を加えていったんですから、町田さんは「できマウス。」の「生みの親」、宍倉さんは「育ての親」です(笑)。ところで、宍倉さんが使っているキーボードですが…。

キーを押している写真宍倉:前は、パソコンを買ったときに付いてきた普通のキーボードを使っていましたが、障害の関係で唾液が出てしまうので、キーボードが濡れ故障してしまいました。そこで、最初はキーボードにカバーを付けて使っていました。元々は防塵のためのカバーで、キーボードの型に合わせて買いました。

今は、濡れても大丈夫な軟質プラスティックで包まれているキーボードを使っています。これも町田さんが探してくれたものです。最初のうちはキーに触った感じが違っていて使いにくいと思いましたが、今は慣れました。

――唾液での故障がなかったとしたら、どちらのキーボードを使いたかったでしょうか?

宍倉:そうですね。使い勝手としては普通のキーボードのほうが使いやすいので、唾液が出なかったら、そっちのほうを使いたかったですね。

――唾液で濡れ壊れてしまうのは、キーボードだけではありませんよね。今使っているジョイスティックは何台目ですか?

宍倉:前は別の型を使っていましたが、2台目が壊れたところで製造中止で手に入らなくなりました。この型も2台目ですので、合わせて4台目ということになります。今は濡れて壊れないように、スーパーのレジ袋に包んで使っています。
スーパーのレジ袋に包んだジョイスティックの写真

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