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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者の現状と課題 > ウェブが支える『自分で』できる〜入所障害者の暮らしの中で〜

ウェブが支える『自分で』できる
〜入所障害者の暮らしの中で〜(3/9)

2-2. 手作り機器でパソコンを(佐々木さん)

――パソコンを使う上で、ウェブを利用する上で、こういったところは使いにくいということがありますか?

佐々木:最初、市販のマウスを使ってみようとしましたが、指が動かないのでクリックのボタンが押せないのと、手首での操作ができないので、マウスの向きを変えるのが難しかったです。マウスを持ち上げることができないので、マウスを浮かせることができず、前後左右への移動も大変でした。指先が動かないので、そのままでは入力もできませんでした。

――どのような設定や工夫をしているのでしょうか?

佐々木:キーを同時に押すことができないのは、「ユーザー補助」の「固定キー機能」を設定することで対処しています。

キーを押すのは、スプーンやフォークを持つための装具に消しゴム付き鉛筆を逆さにしたものを挿して使うことを、ワープロを使い出した仲間たちで考え出しました。

以前使っていた装具の写真 現在使っている装具の写真

その後、装具をテーマに卒業研究をしている人が来たので、みんなで意見を出し合って、鉛筆装具よりしっかりしたものができました。材料は竹を削ったものと市販のフェルトです。

マウスは、手首を乗せて操作できるよう隙間風防止用のスポンジを貼り付けました。そして、ボタンの上に発砲スチロールで出っ張りを付け操作しやすくしたものを自分で考えました。

使いやすくしたマウスの写真 マウスを使っている写真

そのマウスを3年ほど使いましたが、今はトラックボールのボタンの上にマウスと同じく発砲スチロールで出っ張りを付けたものを使っています。これも自分で考えました。

また、ノートパソコンのタッチパッドの左側のクリックするところには、瀬戸物を両面テープで付けることで押しやすくしています。

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