PICOTの絵記号を使うとコミュニケーションを豊かにすることができるのですが、なかにはイラストで表現するのがむずかしいものがあります。
たとえば、時間の観念です。お昼休みや帰りの時間などは時計を入れて表現しているのでわかりやすいと思いますが、今日とか明日とか、時間の流れの表現には苦労しました。苦肉の策で、ここが現在で過去、未来はこっちと矢印を入れて表現したりしていますが、何のことやらわからないお子さんもいます。
また、座る、立つ、寝る、走るなど、動きのある動作や時間的に持続性のあるものも切り取ったその瞬間だけのイラストで表現しなくてはならないのでわかりづらくなります。楽しいとか悲しいなどの感情を表すイラストは、表情がうまく描けているので、なんとなくわかってもらえるはずです。
むずかしい、わかりづらいという絵については、スタッフがチェックしています。PICOTの絵記号の意味の了解性については、心理学的な評価をしています。以前小学生の子どもたちに「この言葉の意味を表している絵記号を選んでください」というテストをしたときに全滅だったものもありました。動詞、形容詞、時間の概念などはどのように描こうとしてもむずかしいことがありますが、それ以外の絵記号は意味を簡単に理解できると思います。
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原本作成日: 2009年9月14日; 更新日: 2019年8月19日;