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現在位置: トップページ > トピック記事 > 情報バリアフリー全般 > ICTを活用したい障害者と活動できる人材の育成

パソコンなどのICTを活用したい障害者と共に考え、
活動することのできる人材の育成が必要です(4/6)

4. 学生が手作業で字幕の誤変換を修正しているのですか

字幕データの編集作業は、希望する学生を編集スタッフとして募っています。作業には締め切りがあり、また正確な編集をするため、ボランティア活動ではありません。また、編集作業は同時に複数のスタッフで実施しています。90分間の授業を全で編集(修正)するのに当初は延べ20時間くらいかかっていました。現在は延べ10時間くらいで終わるようです。効率が良ければ1日です。翌週の授業までに仕上げないといけないので大変な面もありますが、責任のある仕事です。授業内容を繰り返し聞き、専門用語辞典などを見ながら全てを修正していかなくてはなりません。そのため、編集スタッフの学生には復習する機会にもなりますし、それなりの学習効果があると思います。特に児童福祉論などは社会福祉士の国家試験受験の指定科目であり、学生にとっても有意義だと思います。

このプログラムは障害学生のための授業支援ですが、授業を欠席した学生や復習をしたい学生にとっての利用効果も高いと感じています。編集スタッフの学生の教育効果があることから、音声認識の技術があまり高くならないほうが教育機関としては望ましいのかもしれません。

しかし、聴覚障害のある学生にとっては、授業を受けているときに誤変換が混じっているのは混乱します。また、聞こえる人はパワーポイントを見ながら耳から言葉が入ってきますが、聴覚障害学生はパワーポイントを見ながら字幕も見なくてはいけないので、視線移動が頻繁に発生します。字幕を見続けていないと教員の話が理解できないし、パワーポイントも見なくてはいけない。そういうむずかしい作業をさせていることになります。ですから、このシステムを使っていても平等公平な授業支援(情報保障)にはなっていないのです。

今後は字幕の付け方や文字の大きさ、色なども工夫して見やすいものにしていきたいと考えています。また、言葉には、間であるとか、声の大きさ、イントネーションなどがありますが、文字にしてしまうとそういう情報が全部抜け落ちます。強調したい言葉などを文字によってうまく強調したり、大切な部分はアンダーラインを引く技術なども研究していきたいと思います。

一般学生の邪魔にならず、なおかつ障害学生にははっきり見えるように。障害のある学生だけではなく、みんなに向けてわかりやすいように見せていきたいのですが、まだ課題はたくさんあります。

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