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「ITのためのバリアフリー」と「バリアフリーのためのIT」を進めるために(1/6)

1. ニーズとシーズのお見合いとは?

私が長く続けてきたのは、音声に関する研究です。KDDI研究所で20年近く(注:KDDIの在職期間は19年11ヵ月なので)コンピューターに音声をしゃべらせる研究をしてきました。最初の開発段階では、外付けのハードウェアを付けなければ、コンピューターはしゃべれませんでした。1985年当時は先端の研究だったので、テレビのニュース番組で取り上げられたこともありました。現在では、たとえばテキストを読みあげるニーズを満たすような音声合成の研究は完成しつつあるように思います。そこで2002年に音声の研究を自ら卒業し、立命館大学 情報理工学部 メディア情報学科に赴任。情報バリアフリー研究室を立ち上げました。

仕事柄欧米に行くことが多かったのですが、バリアフリーに関しての海外の事情は日本とはずいぶん違いました。私は足が少々不自由なので両手に杖をついて出かけていましたが、欧米では街で困っている人を見かけると、誰かが必ず黙ってアシストしてくれました。日本もこの10年間でバリアフリー化はずいぶん進んできました。しかし障害者や高齢者が発言して、さらに改善していく必要があると考えています。

たとえば、高齢者はなぜパソコンをうまく使えないのか。パソコンを一緒に習ってみると見えてくるものがあります。IT機器やアプリケーションの開発でも、さまざまなユーザーの状況を知らないと、本当に必要な製品を開発できないでしょう。年をとってくると液晶の色のコントラストが見えにくいらしい、視覚障害者にはタッチパネルは使えない、これは杖をついている人は押せる? など、常にアンテナを広げ、困っていることがないかといろいろな視点でものを考えることが大切です。

NEEDS(必要性)とSEEDS(利用可能な技術のネタ)を十分理解し、必要としている人にバリアフリー情報をどうしたら届けられるかを考える人材を育てることが必要ですね。情報通信の分野では近年急速に技術が進んでいてSEEDSは山ほどあります。そこで、それらの技術を使って情報バリアフリー研究室では、さまざまな研究を進めています。ちょっと羅列的になりますが、以下ではそれらのうちいくつかを紹介します。

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