今回で4回目の調査になります。2004年6月にJIS X8341-3が発効となった関係からか、その直後の2004年の調査、その翌年2005年の調査においては、自治体の意識向上がいくらかは見えましたが、今回は、その動きもやや停滞しているように感じました。
昨年、一昨年にJISを意識してリニューアルを行った自治体であっても、コンテンツが追加・更新されていくうちに、確保されていたはずのアクセシビリティが低下してしまっている例が見受けられました。
つまり、Webサイトをつくったときにどれだけアクセシビリティを確保できるかだけでなく、いかに、それを維持・向上させるかということや、間違った実装に気づいたときに、それを改修したり、場合によっては廃止したりすることができるかが重要なポイントになっています。
また、アクセシビリティを意識している自治体では、ある程度アクセシビリティの確保が進んではきているものの、そうでない自治体は、何も変わらないという、二極化が進んでいる印象を受けました。
今年調査した結果では、京都府と埼玉県のサイトが比較的整っていると感じました。
調査結果も合わせてご覧になってみてください。
※京都府のWebサイト(http://www.pref.kyoto.jp/)
調査結果はこちら
※埼玉県のWebサイト(http://www.pref.saitama.lg.jp/)
調査結果はこちら
※静岡県浜松市のWebサイト(https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/)
調査結果はこちら
全体的に改善されてきている点は、見出しや段落などの文書の構造や、画像に対するALT属性を付けるなど、基本的な部分が整ってきていることです。
調査後も、各自治体サイトを定期的にチェックしているのですが、その際、調査時に指摘した点が改善されていると、こちらもうれしくなります。この調査をきっかけに改善されたと思いたいですが、自治体から直接報告を受けない限りは、実際のところはわかりません。
一方、まだまだだなと思う点は、県庁本体のウェブサイトは改善されていても、トップページからリンクされている議会や警察などのサイトはまだまだ未整備のままの場合が多いということです。
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原本作成日: 2006年12月8日; 更新日: 2019年8月8日;