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ウェブアクセシビリティ向上システムの導入(鳥取県公式ホームページ「とりネット」) (1/4)

1. 「とりネット」におけるウェブアクセシビリティの状況

ウェブアクセシビリティというのは、障がいをお持ちの方であったり、ご高齢の方であったり、インターネットに不慣れな方であったり、そういった方々も含めて、誰もがウェブを利用できるようにしようという概念であり、特に公共のウェブサイトである以上、情報を遍くお届けするというのは、非常に重要な使命であると思っています。私たちが運営している鳥取県の公式ホームページ「とりネット」も、誰でも利用できるウェブサイトを目指し、2010年よりアクセシビリティ向上事業に取り組んできました。

では「とりネット」が、これまでアクセシビリティに全く配慮していなかったのか、と言われると、決してそうではありません。鳥取県では1997年に公式ウェブサイトを公開し、一般公募により「とりネット」という名称に決定しました。2005年には、CMS(Contents Management System)※を導入。以来、「とりネット」のアクセシビリティについては大変高い評価をいただいており、外部機関によるウェブアクセシビリティ調査結果においても、数年連続でトップランクに位置しています。これは、CMS自体に文字サイズを大きく変更できる機能を搭載していることや、音声ソフトで読みやすいコードやテキストのあり方を県独自に模索していたこと、また職員に向けてウェブアクセシビリティ研修を定期的に行ってきたことなどが、複合的に影響した結果だと思います。

※CMSとは、Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと。広義には、デジタルコンテンツの管理を行うシステムの総称。

「とりネット」は、「自分たちの情報発信は自分たちで!」というポリシーのもと、基本的にそれぞれの部署の担当職員がページを作成しています。しかし、県の公式ホームページともなるとページ数も多く、また個々の職員のウェブアクセシビリティへの理解度にばらつきがあると、どうしても見落としの部分が出てきてしまったりします。

今回私たちが行ったウェブアクセシビリティ向上事業というのは、この「見落とし」の部分にどう対応していくべきか、ということから始まりました。それには、機械的にスクリーニングする以外にも、実際にサイトを利用している障がい者の方やご高齢の方から不具合の報告をいただき、そのリクエストに対して修正作業を行っていくのがよいのではないか、しかもその修正作業自体を障がい者の方々にお願いできないだろうか、と考えたのです。

これを可能にしてくれたのが、「WAIS」というウェブアクセシビリティ向上システムでした。

鳥取県公式ホームページ「とりネット」トップページの写真【拡大写真】
鳥取県公式ホームページ「とりネット」トップページ

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