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AI分野で障がい者の新たな雇用を創出。誰でも・どこでも働ける環境づくりを目指す

2 多様な障がいを持つ利用者に使いやすいシステムを目指してブラッシュアップ

具体的には、どのようにシステムを利用されているのでしょうか。

曽川:たとえば、自動車会社から「人間や危険物を認識するAIをつくりたい」と発注が来たとしましょう。すると、膨大な素材データとして数千枚ものドライブレコーダーの画像などが届きます。それをWebベースのブラウザシステム上で表示し、「人」、「普通車」、「バイク」、「標識」などにそれぞれタグ付けする作業として、線で囲う作業を行っていきます。タグ付け後に登録されたデータは別のシステムで解析され、情報が蓄積されていきます。

このような作業を誰にどの程度割り振るのか、システムの管理画面上で決めることができるようになっています。100枚画像データがあったとして、Aさんにある10枚を、Bさんに別の10枚を担当してもらうなど、進捗状況も含めて管理します。もし、おかしな点があれば、スムーズに差し戻します。

まだ実証実験の段階で、作業しながらシステムのブラッシュアップも併せて行っています。「選択した際のカラーが分かりづらい」、「クリックした後の挙動が違っている」など、細かくフィードバックして変更を重ねています。操作は、トラックボールや、寝たきりで手足を動かせない方でも口で動かせる「クチマウス」などでも対応できます。今後は視線だけでトラッキングできるマウスも使えるようにしていきたいですね。

システムを活用してアノテーションの作業をしている様子

システムを活用してアノテーションの作業をしている様子

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