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全国初のICT就労に特化した支援事業「しごとサポートICT」を展開〜神戸市と社会福祉法人プロップ・ステーションの取り組み〜

4 ICTでチャレンジドが「支援される存在」から「社会貢献する存在」へ

最後に、これから「しごとサポートICT」の存在が、チャレンジドの働き方をどのように変えていくと思われるか竹中さんから伺いました。

講座以外にも相談窓口は平日月曜から金曜日、午前9時から午後5時まで、灘区向洋町中神戸ファッションマート6階に開設。他にも電話相談やメール相談も受け付けています。相談をしに来るチャレンジドは、それぞれ過去の経験や家族、これまでの暮らしなどバックグラウンドを持っています。まず、「しごとサポートICT」では、そのバックグラウンドをなるべく丁寧に教えてもらえるように会話を重ねます。どういう経緯があっていまに至るのか、何を悩んでいるのか、持っているスキルよりもそれを教えてもらうことが、その人に合った就労支援のかたちを模索するうえで大切だと考えているからです。それをするには、時間も回数もかかりますが、スタッフも丁寧にヒアリングしていきます。当事者の本音を掘り起こすことで、本当に求めているのが何かがやっと分かるのです。

なかには、相談したくて電話をかけたものの、何を相談すればいいか分からないときもあります。自分の課題が分からない人も、やり取りを重ねるうちに自分の課題に気づくことが多い。だからこそ、そのステップを踏んで、次の相談に入っていくことがほとんどですね。障害者宣告を受けると、かなり打ちのめされてしまって、「自分が全否定された」とか「将来の道が見えない」と感じてしまう人も少なくありません。しかし、相談を通してそう感じる必要がないことを分かってもらえれば、本人が一歩踏み出す動きをするようになります。背中を押す最初の勇気を注入できるかどうかが、「しごとサポートICT」における私たちの役割だと思っています。いろんな方がそれぞれの場所で最大の力を発揮できたら、必ず日本には新しい時代が来ると思っています。

ICTの誕生というのは、「火の発見」と同じくらい、人類にとって大きなインパクトだと思います。「火」の発見によって夜間の移動、食べ物の調理、武器としての利用が可能になり、いまの人間の暮らしにつながっています。チャレンジドにとっても、ICTはまさに火のようなもので、手助けを受けて生きていく存在から、人の手助けができる存在になれるツールです。収入のベースアップだけではなく、人としての尊厳、誇りを取り戻すための一助になるものがICTではないでしょうか。

「しごとサポートICT」では竹中さん、谷口さん以外にも常時3名のスタッフが相談対応を行っている
  「しごとサポートICT」では竹中さん、谷口さん以外にも常時3名のスタッフが相談対応を行っている

 

取材協力:
総合相談支援機関「しごとサポートICT」
社会福祉法人プロップ・ステーション
神戸市保健福祉局
取材日:
2018年3月

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