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聞こえない人と聞こえる人の電話でのコミュニケーションを支援する「電話リレーサービス」

1 日常のコミュニケーションや緊急通報に活用できる「電話リレーサービス」

最初に、「電話リレーサービス」について教えてください。

石井靖乃さん(以下、石井):「電話リレーサービス」は、聞こえない人と聞こえる人の電話による会話に通訳オペレータが介し、手話または文字と音声を通訳するサービスです。24時間365日、「通訳オペレータ」を介し、いつでも電話を利用することができます。また、緊急通報(110、118、119)にも対応しています。

サービス概要のイメージ

サービス概要のイメージ

聞こえない人と聞こえる人が「電話リレーサービス」に登録すると、050ではじまる専用の電話番号が付与されます。電話をかけた人が通話料を負担します。「電話リレーサービス」は電話回線とインターネット回線の両方を使用しています。050からはじまる電話リレーサービス用電話番号を利用する人は、スマートフォン、タブレット、パソコンのいずれでも利用できます。

聞こえない人がスマートフォンやタブレットから電話をかけるときの流れを簡単にご説明します。

まず、アプリを起動し、「電話リレーサービス」用に付与された電話番号とパスワードを入力してログインします。次に相手方の電話番号をダイヤルして、通訳方法として手話又は文字を選択すると、通訳オペレータが呼び出され、通訳オペレータが間に入って相手方の電話番号に接続を求めます。

相手方が応答すると、通訳オペレータが「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします。」と案内して通話を開始します。通訳オペレータは、利用者である聞こえない人の手話・文字を相手方となると聞こえる人に音声で、相手方の音声を手話や文字にして聞こえない人に伝えます。

手話通訳を選んだ場合、通訳オペレータが聞こえない人の手話を通訳します。文字通訳を選んだ場合にはスマートフォンやタブレットにチャットの画面が表示されますので、そこに利用者が自分で言いたいことを打ち込みます。

最近、メールの他にチャットなどのツールも多く利用されていますが、リアルタイムでやり取りできる電話は、今も昔も変わらず重要なコミュニケーションツールのひとつです。特に、緊急時や急に予定を変更する場合などの連絡手段として必要不可欠なものです。

急に体調を崩したときに病院へ電話でスムーズに連絡できます。また、電話予約しか受け付けていないレストランの予約などにも「電話リレーサービス」を活用していただくと便利です。緊急時やどうしても電話利用が必要な場合に限らず、「電話リレーサービス」を使えば、聴覚障害者等以外の方もいつでも遠方の知人や家族と電話で会話できます。

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