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指点字のデジタル化で盲ろう者のコミュニケーションを円滑にするデバイス「Ubitone」

3 「Ubitone」のグローブの使いやすさとセンサーの性能向上を目指す

実用化に必要な改良点について教えてください。

山蔦:まず、グローブの使いやすさです。スポーツ専用の手袋を製作している企業に協力していただいて、デザインから布の選定にいたるまで、独自の設計になっています。グローブの洗濯のしやすさや、センサーの取り外しやすさにこだわりました。コロナ禍で手指消毒が推奨されるようになったので、除菌アルコールに強く、速乾性のある布を選定しました。また、装着の不快感がないように、蒸れにくい布を使用しています。長時間装着していてもストレスを感じにくいグローブの完成を目指して、改良を続けています。

次に、指点字入力の読み取り性能の向上です。現状「Ubitone」で指点字を読み取りやすいように、指の動かし方のトレーニングが必要です。すでに指点字を習得されている方は、動かし方が速かったり、癖があったりします。どのように指を動かしたとしても正確に検知できるように改善を試みています。現在開発中の新しいバージョンの「Ubitone」は、加速度センサーを距離センサーに変更する予定です。この変更によって、検知できる動きのバリエーションを増やせます。このように誰がどのように使っても違和感なく、スムーズに使えるように改良していきたいと思っています。

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