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車いす利用者の知りたい情報を集約したサイト「らくゆく」が障がい者の生活を変える

1 「出掛けたいけど不安」の心理的なバリアを「らくゆく」で払しょくしたい

車いす利用者のためのバリアフリー情報ガイド「らくゆく」の概要について教えてください。

八尋洋光さん(以下、八尋):「らくゆく」は車いすで外出する人にとってバリアとなりうる道路の段差や傾斜をはじめ、外出時のお役立ち情報を発信するWEBサイトです。具体的にはバリアフリーマップをはじめ、現在地近辺のトイレ情報、タクシーを呼ぶなどの機能をひとつのWEBサイトに集約させました。

現在、バリアフリーマップは、観光地を中心に作成しており、すべて当社の車いす利用の社員が現地に赴き、バリアになりそうな段差などの情報を調べたうえで、モデルコースを掲載しています。モデルコースのベースとなるマップは、凸版印刷のマピオンを利用しています。モデルコースは、車いす利用者の移動しやすさを前提にした散策のコースで、今後もエリアを増やしていく予定です。

また、バリア評価を加えたトイレ情報をはじめ、車いすがパンクしたときに修理してくれるお店、災害時の避難、警察や救急車を呼ぶなど、トラブル対応用の緊急連絡ボタンを実装していますので、外出時のみならず在宅時にも頼りになるWEBサイトとして利用していただけます。車いす利用者の中には「いろいろな場所に出掛けてみたいけど、車いすで通れる道かどうか不安」、「外出したいけど何かあったら不安」ということで、外出を億劫に感じる人もいます。そのような人の心理的バリアを払しょくするうえでも役立つサイトです。

サイト画面(「らくゆく」より)
サイト画面(「らくゆく」より)

アイコンをタップすると詳しい住所や連絡先などが表示される(「らくゆく」より)
アイコンをタップすると詳しい住所や連絡先などが表示される(「らくゆく」より)

車いす利用者の目線で作られた情報ガイドということですが、サイトで提供する情報や搭載する機能はどのように決められたのでしょうか。

八尋:車いす利用の社員にアンケートを取るなどして、どのような情報があると便利かをリサーチしました。ある程度はネットにある情報をベースにまとめられますが、実際に足を運ばないとわからないことは多々あります。情報収集に時間はかかりますが、車いす利用の社員が現地に行って、その目で確認した情報や撮影した画像を掲載するようにしています。まずは健常の社員に現地リサーチに行ってもらい、ある程度コースの目星をつけたところで、車いす利用の社員が天気の良い日に実際のコースを確認しに行っています。

社内のITインフラのメンテナンスなどに従事している八尋さん。らくゆくの掲載情報更新も担当
社内のITインフラのメンテナンスなどに従事している八尋さん。「らくゆく」の掲載情報更新も担当

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