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高齢者・障害者の介護に役立つ「見守りロボット」(2/5)

2 開発の経緯

  私たち、VRテクノセンターは、10年前にサービスロボット分野の研究開発に着手しました。第三セクターとして、技術開発をメインに行い、基礎技術、要素技術を蓄積してきました。その中で、屋内向けの自律走行・遠隔走行が可能な移動ロボットを開発しました。商業向けのイベント告知用や案内ロボットとしてのニーズを見込んで、それらの開発を行ってきました。「見守りロボット」の技術のベースもそれらで培ってきたものがベースになっています。

  平成21年に介護向けロボットへの応用技術開発に着手しました。当時は介護の世界に、なかなかロボットが受け入れられる雰囲気はありませんでした。ところが、平成23年に国際福祉機器展や国際ロボット展に展示したところ少なくない反響があり、私達も雰囲気の変化を感じました。

  私たちは、技術開発は行っていたものの、製造機能がないため製品化は難しい状況で、製造業者となるパートナーを探していました。その頃、愛知県の自動車部品メーカー8社(代表:鬼頭精機製作所 鬼頭社長)の経営者らが実施しているロボット研究会という組織の目に止まりました。現在は、このロボット研究会に我々の技術を供与して、製品化に着手しています。

  このロボット研究会は部品加工の分野では世界でも有数の技術をもち、サプライヤーとしてはトップクラスの実績のある企業が揃っていましたが、プロダクトの開発企画を行うことは出来ていませんでした。ロボット研究会としては、リーマンショック後に大手の生産拠点が海外に移りはじめた状況などもあり、大手に頼らない、自分たちで行えるビジネスを進めたいという意向がありました。そんなニーズと、我々の研究開発のニーズが噛み合ったわけです。愛知県が次世代産業として、福祉・介護事業を支援していたこともこの事業の後押しになりました。現在は、2016年の一般販売を想定して、製品化を進めている段階です。

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