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視覚障がい者の生活をサポートする点字機器の開発・販売(1/5)

1 点字セル開発と福祉機器事業へのきっかけ

 当社では、1953年の創業以来、精度の高いソレノイドの開発生産を手がけています。ソレノイドとは、磁場を利用して電磁石の引く力を用いた部品で、通電することによって、芯の直線運動を行います。その性質を利用して、自動販売機や自動改札、電気錠など様々な分野で活用されています。

 ソレノイドを利用して、福祉機器として利用できないかと考えて生まれたのが点字機器への活用です。1984年から視覚障がい者用点字セルの開発および販売をスタートしました。2014年はちょうど30年目にあたります。

 点字セルとは、点字を表現する部品です。点字セルにはバイモルフというアクチュエーター(駆動装置)が入っていて、それに一枚ずつピンが乗っています。通電するとバイモルフがしなり、ピンが動いて点字を表現するというしくみです。点字は6点ないし8点で意味を表現します。点字の点の部分を表現するのにソレノイドの上下動する技術を活かしているのです。

 この点字セルを欧米や韓国などに輸出しています。現在、当社製品が世界の点字セルのシェアは6割から7割を占めています。点字自体はフランスで生まれたものですが、言語体系が異なる国であっても、6点から8点で言語を表現する点字の性質は変わらないので、様々な国への輸出が可能になっているわけです。

 国内では、一部のATMでも当社の点字セルが用いられています。視覚障がい者専用のカードを使うと、点字で数字を確認できるしくみです。この点字セルの基礎技術があり、点字ディスプレイに応用しています。

点字セルの写真。この部品を組み込んで点字を表現する機器を製造する。
  点字セルの写真。この部品を組み込んで点字を表現する機器を製造する。

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