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「ワンセグ・オーディオ・レシーバー」の研究開発について(1/5)

1 開発の経緯

 ワンセグ・オーディオ・レシーバーは、視覚障害者向けデジタルテレビ放送音声受信装置で、デジタルテレビのワンセグ放送の音声を受信するものです。視覚障害者の方たちは、従来FMラジオなどを使ってアナログテレビ放送の番組の音声を聴取していましたが、2011年7月24日に地上アナログ放送から地上デジタル放送になったことにより、テレビの音声を聞くことができなくなってしまいました。
 地上デジタル放送は、一つの放送局の電波が13の領域(セグメント)に分かれています。すべてのセグメントを使って高画質放送を行うのがフルセグ放送です。一方、ワンセグ放送は、地上デジタル波の一部の電波を利用した、携帯電話などの移動体通信機器向けの地上デジタルテレビ放送です。
 加美電子工業株式会社は、地上デジタル放送の電波強度を測定するツールなどを製作していますが、視覚障害者の方たちが困っているということから、デジタル放送の音声を受信する機器の研究開発に取り組むことになりました。独立行政法人情報通信研究機構の助成金に応募したところ、助成を受けることが決まり、開発を進めることになりました。
 視覚障害者の方のための製品づくりは初めてのことでしたので、さまざまなご意見を伺いました。ワンセグ放送は、携帯電話やスマートフォンで対応しているものを使えば聞くことができますが、バッテリーの消費を考えると、携帯電話とは別に持っていたほうが、いざというときのためには安心だという意見も多くありました。

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