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視覚障害者が楽しめる「点字カラオケシステム」 (日本テレソフト) (1/4)

1. 「点字カラオケシステム」開発の経緯

私たちの会社は、点字プリンターなど、主に視覚障害者向けの機器の開発、販売を行っています。当社のオリジナル商品の中に、中国の清華大学と共同開発した「点字ディスプレイ」というものがあるのですが、国内では他社よりも後発商品だったこともあり、なかなか売り上げにまで結び付けることができていませんでした。そういう状況もあり、この点字ディスプレイに関連させた何か面白いソフトを作ることができないだろうか、できれば娯楽性の高いものを…ということを、常日頃から模索していたのです。

そんな私たちにヒントをくれたのは、視覚障害者の方々でした。私たちの職場では、作っているものの性格上、普段から視覚障害者の方と一緒に仕事をして、帰りに「ちょっと飲みに行こうか」という機会がよくあります。そこで盛り上がると、「次は歌いに行こうか」となる。ある時、改めて気がついたのですが、カラオケに行くと皆さん、表示される歌詞を読むことができないので、自分で歌う歌詞を三番まであったら三番まで、全て記憶して歌われているのです。あるいは、自分の十八番の点字歌詞カード帳を作って、持ち込んだりしている。

もちろん、点字の歌詞集というものも、数こそ少ないですが、あるにはあるのです。でも、旬の歌や新譜などに対応していないので、そういう歌が歌いたいときは、予め覚えてきたり、自分で点訳したものを持ってこなければならない。あるいは、同行した人が横で歌詞をささやき、それを聞きとりながら歌ったりもされています。でも、それでは多少気がねもあるのではないか、もしかすると皆さんは、カラオケで100%満足して歌えていないのかもしれない、と思ったのです。

そこで、「カラオケの歌詞が点字ディスプレイに反映されたら…」と考え、生まれたのが、この「点字カラオケシステム」でした。

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