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講義を字幕化し聴覚障がい者をサポート「モバイル型遠隔情報保障システム」(1/4)

1. 「モバイル型遠隔情報保障システム」とは

「モバイル型遠隔情報保障システム」は、国立大学法人 筑波技術大学、ソフトバンクモバイル株式会社、NPO法人 長野サマライズ・センターが共同で開発したものです。 聴覚障がいをお持ちの方が講義などを受ける際、2名の通訳者が連携しながら話者の言葉を要約してパソコン画面に字幕化する「パソコン要約筆記(文字)通訳」を、携帯電話を用いることで、遠隔で行うことを可能にしています。

「モバイル型遠隔情報保障システム」のシステム概略図
「モバイル型遠隔情報保障システム」のシステム概略図

話者がBluetoothマイクスピーカを持つことで、聴覚障がい者がもつiPhone 3G/3GSを通じて通訳側へ音声が届き、それを字幕化します。字幕化されたデータは情報保障者側のパソコンに送られ、そこからインターネットを通じて聴覚障がい者がもつiPhone 3G/3GSへと表示される仕組みです。

このシステムの優れている点は、大きく分けると次の3つがあげられます。 ひとつには、遠隔で情報保障が行えるため、「パソコン要約筆記(文字)通訳」を行える人材を身近で確保することが難しい場合でも利用することが可能であること。二つ目には、情報を視認する装置に携帯端末を用いることで、利用場所を固定することなく移動を伴う状況下でも利用できること。 そして、既存のモバイル端末と既存のフリーソフトとの組合せで実現しているので、今後端末部分が進化しようともシステムの基幹部分はそのままで対応できるという点です。

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