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「ITのためのバリアフリー」と「バリアフリーのためのIT」を進めるために(6/6)

6. ITのためのバリアフリー、バリアフリーのためのIT

世の中のIT化が進むと、情報機器を使えないことで大きな不利益が生じます。高齢者も障害者も全員がパソコンや携帯を使えるようになり、IT利用のスタートラインにつけるようになるように解決するのが、「ITのためのバリアフリー」です。

携帯電話に文字入力をするのはむずかしいという高齢者が多いでしょう。しかし音声で入力できれば、利用できるのではないでしょうか。これはauの携帯電話に搭載されている機能ですが、文字を入力しなくても、声で情報をしゃべれば乗り換え検索ができます。音声が文字に変換されて検索できるのです。私が研究所にいたころ実現したいと考えていたアイデアが、後輩たちの手で完成しました。「ITのためのバリアフリー」の一例です。

一方、情報処理技術を使えば、高齢者や障害者のためにさまざまな便利なサービスを提供することが可能になります。これを可能にするのが「バリアフリーのためのIT」です。今回ご紹介した音声出力地図システムなどは「バリアフリーのためのIT」のための研究です。

30年後の日本は、社会的インフラはない、社会的インフラを整備するお金がない、世話をする若い人材がいないという「三無時代」が到来するのではないかと私は危惧しています。それを回避するためには、ITのためのバリアフリー、バリアフリーのためのITをさらに進めていくことが重要だと思います。

樋口教授の写真

立命館大学 情報理工学部 情報メディア学科 情報バリアフリー研究室
http://ritshigulab.xsrv.jp/index.htm

取材日:
2007年12月19日
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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