「JIS X8341-3への準拠」が自治体サイトにおけるリニューアルの目的になってしまっていて、JISに書かれていることの意図を理解しないまま、それらしいものを実装してしまったために、対象者にとっても使いにくい邪魔なものになってしまうという例が見られるようになってきました。
自治体サイトに限らず、インフラなど社会的な役割の高い企業を中心に、これまでの2年間でJIS準拠を謳うサイトが増えてきましたが、今後は、JISを曲解してしまったことにより実装された機能やしくみを、取り除いたり、改良したりしなければならないサイトも出てくるように思います。
特定の利用者への配慮ではなく、HTMLやCSSといった関連する技術の規格・仕様に則った姿へ回帰することによって、アクセシビリティが向上していくことを期待しています。
今後もこの調査はずっと続けていくと思いますが、アクセシビリティの調査をする私どものような会社がなくなることが、健全ではないかと思っています。いつまでもこのような調査をする会社があるということは、まだアクセシビリティが整っていないということです。ですから調査はしたいけれど、一方でしたくないという複雑な気持ちもあります。
2005年、第1回アックゼロヨン・アクセシビリティアワード表彰式で。
「自治体サイトWebアクセシビリティ調査」が厚生労働大臣賞を受賞
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原本作成日: 2006年12月8日; 更新日: 2019年8月8日;