AMラジオを用いた視覚障害者のための音声案内システムの提供(平成16・17年度NICT助成事業)
(現在はNPO法人プロジェクトゆうあいに事業が移管され、同法人により「てくてくラジオ」としてサービスの運営がなされています。)
視覚障害者/鳥取県境港市等
AM微弱電波により音声情報を発信する発信器を開発し、端末機器として用いる市販の携帯ラジオとあわせて、視覚障害者の外出行動を支援する極めて安価な音声案内システムを構築します。
各種の施設、商店街や観光地、イベント会場などで、そこに訪れる人が手軽に音声情報を入手できる仕組みです。
訪れた人の、利便性を高め、楽しい時間を費やすことができるようにするもので、健常者、目の不自由な人に役立つものです。
本システムは、AMラジオを端末機器とし、発信器から出される電波をキャッチして、音声情報を得ることができるものです。
様々な音声による案内システムがある中で、本システムは、発信器が安価であり受信端末が一般の携帯型ラジオで対応できる点がこれまでにない特徴です。また、セルフ録音ができるなど誰もが手軽に扱うことができます。
各種の施設内外、公共空間まで、生活の様々な場面での利用が可能です。
発信器の録音スイッチをスライドし、音声を録音すると、発信器から2〜3mの範囲でAMラジオより、その音声が聞くことができます。AM電波の特性から、発信源に近づけば近づくほど音声が明瞭になるため、視覚障害者にとっては、位置の把握に役立ちます。
発信器には、ラジオが反応する周波数を設定されており、(1620kHzを標準とし、変更は可能)、AMラジオ側では、その周波数にダイヤルを合わせることによって、発信器に録音された音声を聞くことができます。
AMラジオは、市販製品のものを用いるため、利用者に負担が少ないことが大きなメリットです。
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原本作成日: 2002年4月1日; 更新日: 2022年3月3日;