視覚障害者のウェブ利用環境では・・・
- ウェブページのレイアウトを知ることができない(モノラル音声による順次読み上げ)
- 通常のブラウザとは操作性が大きく異なる(ポイント指定ができない、操作タイミングの制約等)
WWW本来の操作性に近い音声読み上げブラウザは作れないか?
- レイアウト、空間的広がりを持った再生
- ポインティングデバイスを使った位置指定操作
- より直感的な操作インターフェイス
ページの先頭に戻る
- 3D音響処理による仮想音声スクリーン
- 音声スクリーン上で画面レイアウトを音で再現
- 腕と指を使った位置指定操作(フィンガー・ポインタ)
ページの先頭に戻る
- HRTF(頭部伝達関数)を使って音像定位を行う
- 特殊な装置を使わずに、立体的に音を配置できる
- HRTFを使うと、かなり詳細な音位置の識別が可能
- ただし、上下方向の位置識別には個人差が生じる
頭部伝達関数とは、反射波が全くない空間における、音源から聴取者の鼓膜までの音の伝達特性を表したものである。
- 頭や耳の個体の差によって、個人差が大きく表れる
- 耳で聴いた波形は、左右で異なる
- 音源の方向によって、頭や耳の影響は変化する
- 耳で聴いた波形の差分をデータ化したものが頭部伝達関数
頭部伝達関数と5.1chサラウンドの比較
|
頭部伝達関数 |
5.1chサラウンド |
装置 |
通常のステレオサウンド、ヘッドフォン |
5.1chステレオシステムが必要 |
音位置の識別 |
5°単位の識別可能 |
7×5分割程度 |
設置環境の影響 |
影響なし |
スピーカー設置場所の影響が大きい |
個人差 |
上下位置の識別の個人差が大きい |
ほとんどなし |
ページの先頭に戻る
- 有線式の3Dポインタを3台試作し、テスト
- 今年度は無線化がテーマ
- 3Dポインタとキーボードのどちらでも操作可能とする
ページの先頭に戻る
- 簡単なHTML読み上げはすでに実現
- 各種操作機能の実装、3Dポインタ操作との連携が今年度の開発テーマ
スケジュール
平成13年度前半 |
- 技術調査および試作機仕様の検討・整理
- フィンガー・ポインタの試作
|
平成13年度後半 |
- ウェブページの3D音声読み上げ機能開発
- 3Dポインタの試作品作成(数種類)
|
平成14年度 |
- 音声スクリーンへの直接操作機能開発
- ブラウザ操作メニュー整備
- 3Dポインタの無線化
- モニターによる試作機の試用・評価
|
ページの先頭に戻る