みんなのウェブ 総務省実証実験について ウェブアクセシビリティ・セミナー2003のご報告
2003年2月12日に大阪で開催したウェブアクセシビリティセミナーでは、セミナー参加者に対してアンケートを実施し、参加者のうち95名の方から回答をいただきました。
ご協力ありがとうございました。アンケート結果の概要は、以下とおりです。
ウェブアクセシビリティセミナーにどのような立場から関心を持って参加したかを尋ねた。
回答のあった95名のうち、「企業や団体のホームページ提供に携わる立場」から参加した人が7割を占めた。
このほか、「ウェブクリエイターの立場」から参加した人は14.7%、「教育者・教育関係者の立場」から参加した人は8.4%、「シンクタンク・コンサルティングに携わる立場」から参加した人は3.2%であった。また、「ホームページ利用者側の立場」から参加した人は1.1%であり、無回答が1.1%あった。
セミナーに参加する以前に、ホームページ作成に際して、どのような人を利用者として想定していたかを訪ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数95名を母数としている。
回答者のおよそ半数が利用者として想定していたのは、「高齢者」51.6%と「全盲の人」48.4%であり、ついで「弱視の人」42.1%、「色覚障害の人」32.6%、「聴覚障害の人」31.6%となっている。また、これらに比べ利用者として想定していた人が少ないのは、「肢体不自由の人」21.1%、「知的障害の人」12.6%である。この他「一般(特に想定していない)」と回答した人が56.8%と、回答者の6割近くにのぼった。
セミナー参加以前に、ホームページ作成に際して、高齢者・障害者への配慮についてどのように考えていたか尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数95名を母数としている。
最も多かった回答は、「高齢者・障害者も利用しやすくするための技術が分からなかった」30.5%、次いで多かったのは「時間やコストがかかるため配慮していなかった」23.2%であった。
このほか、「アクセシビリティよりもデザインを重視した」6.3%、「高齢者・障害者を利用者として想定していなかった」と「配慮が必要だとは知らなかった」がそれぞれ5.3%、「その他」を選んだ回答者が27.4%、無回答者が10.5%との回答結果となった。
セミナーの内容のわかりやすさについて尋ねたところ、概ね分かりやすかったとの評価であった。
回答結果の詳細は以下の通りである。「とても分かりやすかった」25.3%、「分かりやすかった」53.7%、「普通」17.9%、「分かりにくかった」1.1%、「とても分かりにくかった」0%、「無回答」2.1%。
セミナーに参加した感想を尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数95名を母数としている。
今回のセミナー開催を通じ、4割強の参加者に対して、アクセシビリティに配慮することの重要性やアクセシビリティ改善のための技術や知識に関するヒントが伝わる効果があったことが伺える。また、ほぼ同程度の4割前後の参加者に、今後ウェブを作成する際に配慮したい、より深く勉強したいという前向きな取り組みの意識を持ってもらえたようである。
回答結果の詳細は以下の通りである。「配慮することの重要性が分かった」43.2%、「改善への具体的な技術に関する知識・ヒントが得られた」45.3%、「より深く勉強してみたい」38.9%、「今後作成する際は、配慮したい」43.2%、「その他」8.4%、「無回答」2.1%。
今後同じような趣旨のセミナーが開催された場合、参加したいかどうかを尋ねた。
「ぜひ参加したい」との回答が、回答者のうちの56.8%、「内容・講師のメンバーによっては参加したい」との回答が、回答者のうちの42.1%であり、「参加したいと思わない」という回答はなかった。
ウェブアクセシビリティに関しての意見や感想を自由記述で回答してもらった。多くの回答者から現在の関心や取り組みの際に困っていることなどが具体的にあげられた。
以下に、回答内容の例を紹介する。
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