| 文字が小さくて見にくい人へ| サイトマップ

アクセシビリティに関する取り組み例

インターネットの普及が進むにつれ、ウェブアクセシビリティの確保は、重要な課題として国内外で注目されるようになっています。

主な取り組みとして、ウェブアクセシビリティに関する指針や基準の策定や、ウェブページのアクセシビリティを点検できるツールやサービスの提供などが行われています。

ウェブアクセシビリティに関する指針・基準の策定例

ウェブページのアクセシビリティを点検するツールの例

WAI(Web Accessibility Initiative)

WAIは、インターネットの国際標準機関であるW3Cの中に設置された、ウェブアクセシビリティに関する検討グループです。ウェブアクセシビリティ・ガイドライン(WCAG1.0)を公開しています(大藤 幹氏によるWCAG1.0の日本語訳)。

WCAG1.0では、ウェブアクセシビリティを「A」から「AAA」までの3つのレベルに整理して、それぞれが満たすべき条件を具体的に提示しています。この考え方は、今回の実証実験のフレームワークにもなっています。

米国連邦政府アクセス委員会(Access Board)

米国リハビリテーション法第508条では、連邦政府が調達・使用する製品や、一般市民に提供する情報・サービスについて、障害を持つ人が障害を持たない人と同等にアクセスできるようにするよう定めています。

508条は、1998年に改正され、連邦政府機関がウェブで提供する情報について、一定レベル以上のアクセシビリティを満たすことが義務付けられました。満たすべきアクセシビリティの内容は、連邦政府アクセス委員会が「電子・情報技術アクセシビリティ基準(Electronic and Information Technology Accessibility Standards)として策定し、公開されています。

郵政省(現総務省)・厚生省(現厚生労働省)による指針の策定

我が国におけるウェブアクセシビリティ指針としては、郵政省(現総務省)と厚生省(現厚生労働省)が共同で開催した「情報バリアフリー環境の整備の在り方に関する研究会」が平成11年5月に「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作成方法に関する指針」を発表しました。これは、WAIのWCAG1.0をベースにした指針となっています。

 

ウェブページのアクセシビリティを点検するツールの例

Bobby

障害者向けの情報技術開発・普及に取り組んでいる米国のNPO「CAST」(Center of Applied Special Technology)が提供しているアクセシビリティ点検ツールです。

Bobbyは、WAIのWCAG1.0に従って、ウェブページのアクセシビリティをチェックし、WCAGに合わない点を見つけてレポートしてくれます。Bobbyは、CASTのウェブサイトで、オンライン・アプリケーションとして提供されているほか、ダウンロードして使えるパソコン用プログラムも提供されています。

日本語のウェブページでもチェックしてくれますが、メニューやレポートは英語表記です。

A-Prompt

A-Promptは、トロント大学とウィスコンシン大学が共同で開発した、ウェブアクセシビリティの点検ツールです。

A-Promptは、パソコン上で動作するソフトウェアで、WCAG1.0に従ってウェブページの問題点を見つけてレポートしてくれる他、発見した問題点を解決する手順もガイドしてくれます。

Personal i-Checker

日本語で利用できるウェブアクセシビリティ点検ツールとしては、日本IBMが開発・提供しているPersonal i-Checkerがあります。

ウェブページ上の画像に代替テキストが用意されているか、タイトル情報はきちんと記述されているかなど、基本的な項目をチェックしてくれます。ダウンロードしてパソコン上で動作するプログラムです。

▲ このページのトップへ戻る


ひとつ戻るトップへ戻る

(c) 2001-2003 by ウェブアクセシビリティ実証実験事務局,
by (C)情報通信研究機構 バリアフリーサイト, all rights reserved. barrierfree@nict.go.jp