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色弱の不便さを解消する世界初の色覚補正技術「C Vision S」

3 将来的には両眼のウェアラブルデバイスを開発したい

先天性色弱の人からは、信号の色の違いが分かりにくいとの声を多くいただきます。晴れたときは良くても暗くなると、赤信号と黄信号が区別しにくいそうです。そこで、改良ポイントとしては、色の違いがはっきり分かるように調整できるモードも設定していきたいと考えています。また、たとえばディスプレイに文字を浮かび上がらせることができれば、色名を認識する教材としても役立つはずです。

また、先天性色弱の人に関しては、今まで見ていたように見えるように、細かく色調を変えられるようにすることです。たとえば、農家の方がトマトを収穫するときに、色の微妙な変化が分からなくなると、仕事に差し支えが生じてしまいます。このように、特定の用途だけで使いたいという方に関しては、ウェアラブルデバイスの設定でトマトの生育度合いの確認だけに特化してカスタマイズできるようにするなど、用途に応じて使いやすいものにしたいと考えています。

なお、後天性色弱の人は色弱の度合いが変化するため、補正眼鏡だと買い替えが必要になりますが、「C Vision S」であれば、それぞれの度合いに応じて調整が可能になります。

現在のところ、片眼だけのディスプレイで開発を進めていますが、将来的には両眼のウェアラブルデバイスを考えています。ただ、両眼だとどうしてもがっしりしたものを装着することになり、作業しながらだと邪魔になってしまいますので、適したサイズ感も含めて検討していきたいです。

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