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身体障害や距離を超えて交流する分身ロボット「OriHime」で新時代のコミュニケーションを実現

1 学生時代から開発に着手。幼少期の闘病体験から分身ロボットを発想

遠隔操作型分身ロボット「OriHime」は、代表取締役で最高経営責任者の吉藤健太朗(よしふじ けんたろう)が、幼少期に入退院を繰り返していたり、体調不良が原因で不登校になったりした体験をもとに開発されました。自宅や病院から出られない不自由さを痛感し、「身体がもう一つ欲しい」という思いから、OriHimeの着想にいたります。

OriHimeの開発に動き出したのは、吉藤と私が大学生だった2009年頃。ロボットの開発にあたっては、ハードウェアの金型や鋳型に数百万円単位の資金が必要になります。しかし、吉藤は発泡スチロールやシリコンなどを活用して予算を最小限に抑えながら、2009年のうちにプロトタイプを完成させました。 2012年には会社組織としてオリィ研究所を立ち上げ、個人投資家からの投資や助成金の獲得に一層力を入れながら、製品のブラッシュアップに努めました。2015年に発売してから現在まで、テストセールスやマーケティングを繰り返して販売網を広げています。

OriHimeは、いわゆるシリーズ名でもあり、製品は大きく3つに分かれます。一つ目は、カメラ・マイク・スピーカーが内蔵されたロボット「OriHime」。インターネットを通じて遠隔操作ができるもので、遠方にいてもOriHimeが見ている映像を見ながら、OriHimeの周りにいる人と会話を楽しむことができます。操作は、スマートフォンやタブレットを活用。直感的な操作でカメラの目線を動かしたり、色々なモーションで手を挙げたり、相づちを打ったりすることも可能です。

身体障害や距離を超えて交流する分身ロボット「OriHime」で新時代のコミュニケーションを実現
  オリィ研究所が独自開発した分身ロボット「OriHime」

二つ目は「OriHime eye」。たとえば、ALS患者のように身体を動かしたり、声を発したりできない人は、ロボット「OriHime」だけでは十分なコミュニケーションが取れません。実際に、ALSなど重度の難病を患っている方から、手が動かないので操作ができないという声や、呼吸器をつけている方だと発話ができない、といった声をいただきました。

そこで、パソコン上に映し出された文字盤を見つめることで、センサーが視線を感知して、人工音声で発話することを可能にするシステムとして「OriHime eye」を開発。視線の位置で選択位置が移動、見つめることでクリックでき、クリックまでの時間は設定でまで0.5秒から3秒まで変えることができます。習熟度が上がると、文字入力から発話までの時間をより短縮できます。発話のできなくなった ALS患者は、透明文字盤を活用したコミュニケーションが一般的ですが、「OriHime eye」はそれに代わる製品という位置づけです。

三つ目の0「+OriHime switch」は、機能の目的は「OriHime eye」とほぼ一緒です。「OriHime switch」の場合、指先が動く人向けに、視線で文字盤を見てスイッチを押して入力にするかたちとなり、操作性に違いがあります。

身体障害や距離を超えて交流する分身ロボット「OriHime」で新時代のコミュニケーションを実現
  センサーで視線を感知して文字入力できる「OriHime eye」

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