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いつでも、どこでも、誰にでも読書の喜びを。
電子図書館とそのバリアフリー化への取り組み

1 電子図書館サービスの利点

通常、図書館というと開館時間内に訪問し、書籍を探し、貸出手続きを行い、そして読後はそれを返しに行く必要があります。返却された本には検品、所定位置に戻すという作業が発生し、次の貸し出しに備えるのですが、作業には人が介在しなければならず、手間がかかります。一方、大日本印刷と図書館流通センターが中心となり展開する『クラウド型電子図書館サービスTosyokan Ryutsu Center-Digital Library(以下TRC−DL)』では、電子書籍をクラウド上で管理し、貸出・返却を行うことで、こういった図書館運営に必要なサービスを抜本的に変革することが可能になります。

●利用者のメリット

  1. 開館日、時間、天候、距離に関係なく、インターネット環境さえあれば、自宅をはじめどこでも本を借りたり返したりできる。
  2. データであることで複数の人が一つの書籍を同時に閲覧することができる。(複数ライセンスのある電子書籍の場合)
  3. 音声読み上げ機能や文字を拡大するなどによって、読書困難者でも本を読みやすくできる。

●図書館側のメリット

  1. 蔵書スペースが不要になり、整理・管理不要になる
  2. 貸出、返却、督促業務がなくなり、利用者による書き込みや破損、また紛失や盗難などのリスクがなくなる。
  3. 図書館側の従来の管理システムと連携することで、利用者を一元管理することが可能になる

2016年末現在では全国に3200館ある公立図書館のうち、電子図書館導入は170館と約5%のシェアですが、欧米ではすでに当たり前のサービスとして広く定着していることを考えると、国内では今後普及が進んでいくと思われます。

クラウド上の書庫から書籍データをストリーミング方式で読む仕組み。
  クラウド上の書庫から書籍データをストリーミング方式で読む仕組み。
図書館側の管理データと接続することも可能で、利用者を一元管理することが可能になる。

サービスに関して、版権管理からシステム運用を担当する「流通ライセンス分野」は3社(2016年11月からはJDLSグループも加わった)が、書籍データの加工を含めた「販売・流通分野」の大学図書館は丸善や図書館流通センターが担当している。
  サービスに関して、版権管理からシステム運用を担当する「流通ライセンス分野」は3社(2016年11月からはJDLSグループも加わった)が、
書籍データの加工を含めた「販売・流通分野」の大学図書館は丸善や図書館流通センターが担当している。
※DNP:大日本印刷株式会社、JDLS:株式会社日本電子図書館サービス、TRC:株式会社図書館流通サービス
※MARC:機械可読目録(MAchine Readable Cataloging)=コンピュータ処理可能な書誌情報 https://www.trc.co.jp/solution/marc.html

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