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70年にわたる技術革新が創りだす「聞こえ」の進化。
最新の補聴援助システム「Roger(ロジャー)」

3 マイク機能の向上がさらなるバリアフリーにつながる

2013年に発売されたロジャーシステムに付属するマイクは、衣服に付けるピンタイプで、衣服と擦れて生じる不快音や、取り付け位置により音量が大きく変わるなどいくつかの課題がありました。そこで、第二世代のマイクとしてペン型を開発。長さが一定になるネックストラップを使って首からぶら下げることで、集音する話者の声の音量が一定になり、摩擦の少ない塗装を使用することで不快音も発生しない工夫を施しました。

また、最新のマイクには小グループモードという機能があり、少人数の会議などでは参加者の真ん中にマイクを置くことで複数の話者の会話を拾えるようになりました。それまでは、話者にマイクを回したり、口の動きを見て発言者を見つけ出し、マイクを話し手に向ける必要があったので、発言者がわからなかったり、大事な言葉を聞き漏らしたりすることがありました。初期のモデルでは空調などの機械動作音などの騒音も同時に拾いやすく、また同時に数人が話すと音が重なり聞こえづらいなど、「聞こえ」の改良が必要でしたが、最新の現行モデルでは、マイクを囲む参加者の声の強弱を自動的に認識して、一番大きな声の一人を際立たせる方法で、聞き取りやすくできています。今では、学校で行われる班学習や仕事場での会議や打ち合わせなど様々な場面で役立てていただいています。

現行モデルの使用イメージ
  現行モデルの使用イメージ。
わずらわしいピンマイクやコードがなく、集音力も向上。マイクの向きが安定しているため周囲の騒音を拾いにくい。

右がピンマイク型の第一世代。左が話し手に向けて集音できるペン型。
  右がピンマイク型の第一世代。左が話し手に向けて集音できるペン型。
インタビュースタイルで聴者が話者にマイクを向けることが可能。真中が卓上に置いて複数の人の会話を集音できる小グループモード対応の現行モデル。

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