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遠隔手話通訳サービスで、手話のインフラ構築をめざす(5/5)

5 手話サービスのインフラを構築

 現在行っている手話通訳サービスは、創業時から一貫して行っているサービスです。それ以外にも、手話辞典(スリント辞書)や、手話と音声による観光案内(シュワイド)、日本初の手話のエンターテイメント番組の配信(手話Pod Channel)と、4つの事業を展開しています。どのサービスも、聴覚障がい者が自らの可能性を広げ活動していけるような社会にするためのものとして、さらに広めていきたいと考えています。

 私たちが目指しているのは、手話サービスのインフラ構築です。

 現在、人が多く集まる駅やショッピングセンター、学校などにはAEDが設置されています。将来、私たちが提供する遠隔手話通訳(モバイルサイン)も、AEDのように、当たり前に設置されるものにしたいのです。電力会社や鉄道会社のように、「このサービスがない生活なんて考えられない」という存在にまで、手話サービスを定着させたいと思っています。

 そのためにも、私たちは、サービスの安定提供を実現しなければならないと考えています。東日本大震災のような大きな地震が関東で起こり、都市機能がマヒしてしまうということも考えられます。ですが、それでサービスの提供が止まってしまっては、社会のインフラとしての機能を果たしているとは言えません。有事の際だからこそ頼れる存在でなければならない、と私は考えています。

 拠点を複数にする取り組みを行っているのもそのためです。仮にどこかの拠点の機能が使えなくなってしまったとしても、そのしわ寄せが利用者へいかないようにしなくてはいけません。通訳士の確保や通信状況の不安定さなどの課題を克服して実現させていくつもりです。

 障がい者雇用の場でも活用されているなど、遠隔手話通訳は、すでに障がい者の方の人生に大きく関わっていると認識しています。我々の手話通訳がストップしてしまったがために、仕事ができなくなったり、サービスが受けられなくなってしまうなどといったことが起きないように努めていかなければならないと思っています。

手話と音声による観光案内アプリ「シュワイド」の画面
  手話と音声による観光案内アプリ「シュワイド」の画面

シュアール代表 大木氏のインタビュー模様
(動画を見る場合は上の画面の左下の三角矢印をクリックしてください)

取材日:
2013年9月
取材協力:
株式会社シュアール

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