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遠隔手話通訳サービスで、手話のインフラ構築をめざす(2/5)

2 遠隔手話通訳(モバイルサイン)の特徴

 シュアールのスタッフは全員「通訳士」です。厚生労働大臣認定の手話通訳士の資格を持っています。中には、「コーダ」と呼ばれる、両親が聴覚障がい者で本人は健聴者という手話のネイティブスピーカーもいます。

 手話通訳士の資格は、年に一回筆記試験と実技試験が行われ、合格者は10〜20%と難易度の高いものです。この高難度の試験を突破した通訳士をスタッフとして置くことで、質の良い、安定した遠隔手話通訳サービスを提供することができます。

 手話には、ご存じのように「日本手話」と「日本語対応手話」の2種類があるのですが、シュアールの通訳士は、どちらの手話も修得しています。「日本語対応手話」は、日本語独特の語順で手話をするもので、「日本手話」は、日本語とは語順がちがう手話です。手話の種類によるコミュニケーションの不自由さをなくすことで、すべての聴覚障がい者の方に情報を伝えることができるようになっています。

 遠隔手話通訳(モバイルサイン)サービスをはじめたのは2008年です。

 私としては、聴覚障がい者に負担のかからないサービスという観点から、おもに企業向けのサービス展開を考えています。例えば、JR東日本では、東京駅や品川駅など計8か所の総合案内カウンターで、午前9時〜午後5時までの間、切符購入の短い内容の手話通訳を行なっているほか、公共機関、地方自治体などにも導入されています。

 2013年8月より株式会社プログレストと提携し「フェイスタッチミー」というサービスを提供しています。テレビ電話に映るオペレーターに対して話しかけることで、英語・中国語・韓国語の3ヶ国語に対応して、その場で通訳をしてもらえるというサービスですが、その中にも、この「遠隔手話通訳(モバイルサイン)」も導入され、健聴者と聴覚障がい者とのコミュニケーションを円滑にするという役割を担っています。

打ち合わせ等の際に遠隔手話サービスを利用する様子(イメージ)
  打ち合わせ等の際に遠隔手話サービスを利用する様子(イメージ)

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