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楽しい学習支援・生活支援アプリで、発達障がいをもつ子どもをサポート(1/5)

1 活動のきっかけ

 もともと私は、長年、IT業界に身をおいてきましたが、アプリケーションやWebシステムの開発に携わるなかで、「社会の役に立つような仕事がしたい」と漠然と考えるようになっていました。そして、2010年10月、当時3歳だった次男が発達障がいと診断されたのをきっかけに、障がいのある子どもの学習支援と生活支援を行う活動を始めました。それがキートン・コムです。

 私の二人の息子は、いずれも発達障がい(自閉症スペクトラム障がい)との診断を受けています。14歳の長男は特別支援学校に、6歳の次男は特別支援級に通っています。同じ問題を抱えているご家族が多いということに気づいた私は、妻と一緒に2003年に自閉症児のための育児サークルを練馬区で立ち上げました。これまで自閉症児を抱える30家族以上が参加し、様々な活動に取り組んできました。

 キートン・コムの活動を始めたきっかけは、息子たちの姿にありました。息子たちにiPod touchを渡したところ、ほとんど使い方を教えなくても楽しそうに遊びだしたのです。それを見て、指を使ってタッチパネルを操作するという直感的なユーザーインタフェースが、支援用のデバイスとして最適なのでは?と思い立ちました。もともと自分が持っているプログラミングスキルを活かして、子供たちのために何かできないだろうかと考えたのです。そこで、iPhone/iPadなどの携帯情報端末を活用して、障がいがある子どもたちのための学習・生活支援アプリケーションの開発をスタートしました。

 私が開発を始める以前から、子ども向けのアプリは数多くありましたが、発達障がいがある子どもの学習支援や生活支援に繋がるような特別なニーズに対応したアプリは、現在においてもその数は少ないのが現状です。息子たちの存在があって、自分の強みを活かせるその分野でのアプリ開発を目指したわけです。

iPadのタッチパネルを操作する三宮さんの息子さん
  iPadのタッチパネルを操作する三宮さんの息子さん

iPadでひらがなの書き取り練習をする様子
  iPadでひらがなの書き取り練習をする様子

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