サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > 難病者や重度障害者のコミュニケーションを支援するICT救助隊(1/5)

触地図自動作成システムtmacsの開発(1/5)

1 触地図自動作成システムtmacsの特徴としくみ

 触地図は、視覚障がいのある方が触って読み取る地図です。私の研究室では、触地図自動作成システムtmacs(ティーマックス)をウェブサービスとして公開し、試験運用しています。

 Webアクセシビリティに配慮しているので、視覚障がい者自身がパソコンの画面を操作して地図を作成できます。出発地と目的地を入力するだけのシンプルな操作で、目的地までの経路がわかる立体地図と点図(点字と同様の凹凸を用いて描く地図)を作成できます。出発地・目的地の住所は自動的に点訳されるのが大きな特徴です。大学のサーバーに地図情報と点字情報があるので、ブラウザから出発地と目的地を指定すると、その間の地図が点字のガイド付きで作成されて印字可能な状態となります。

 地図は距離と位置方向の概略を知るのが基本ですが、歩行に限定して役立つ地図を作りたかったので、載せる情報や縮尺などを歩行用にしています。情報量が多いほうがわかりやすいように思われるかもしれませんが、触地図では、線と線の間が近かったり混み合ったりしている部分を、触って区別するのは難しいので、線と線の間は3mm以上離します。そのために一般の地図に盛り込まれた情報量を減らし、簡略化しています。道路が碁盤の目のようになっていて、通りに名前がついているような町は、触ってわかりやすい地図になります。現在は株式会社昭文社の地図を利用しています。

 提供する縮尺について、現在は2000分の1の縮尺、その1.5倍、2倍の原図が出るようにしています。触地図がカバーする範囲は、数百メートルです。どのくらいの縮尺で作るのか、表示するものは何を入れたらよいのかなどについて、実験を重ねて得た情報をもとに作成しています。

 地図の記号については、国道は太い線、信号は●、出発地は○、目的地は○の中に点をつけたものなど、触地図独自のマークで表現しています。

 道路や交差点、信号、駅などの情報は必ず入れますが、ランドマークとなる建物の情報は必要な部分だけを選択して表示できるようにしました。

 利用者は、触地図が簡略化され、記号化されていることを理解して使う必要があります。

 触地図を作成するには、触地図自動作成システムtmacsから出力した地図の原画を立体コピー専用紙に印刷し、立体コピー現像機にかけます。すると黒い部分が1ミリ弱盛り上がり、触知できるようになります。

ページの先頭に戻る

目次へ 次へ