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ツイッターの活用による高齢者の見守りと地域のコミュニティーづくり(4/5)

4 地域におけるコミュニケーション効果について

 自分の身の回りの小さなことをつぶやくと、自分の発言に誰かが返事をしてくれるというやりとりが高齢者に達成感や安心感を生み出しています。文字数が少なくて投稿するのも楽なので、つながり感が生まれやすいのです。私はこれを「横丁機能」と呼んでいます。かつて横丁で暮らす人たちの間で行われていたちょっとお節介な役割を、とくったーが行っているのです。
 慣れてきた人は、ツータッチのアプリを使わずに、季節のあいさつ、健康や季節や家族の話題などを投稿しています。台風が接近したり、緊急地震速報が出たときには「大丈夫か?」という発言が増えます。お互いを気遣うコミュニティー意識が発動されるのは、地域にとってとてもよいことだと思います。
 見守り隊は、地域の主婦や商店街の人などさまざまですが、見守っている人も見守るという意識や負担がなく、楽しんでいます。商店街の人からは、朝市や催事の予告などの情報が流れます。ツイッターの利用による情報の拡散、伝達という意味で、地域力が高まります。とくったーでしゃべれば、どこまで伝わるかということをみんなが認識しています。これはコミュニティーの基本です。
 見守られ隊のみなさんは、「70歳を超えて、スマートフォンが使え、ツイッターができるようになった。こんな喜びはない」と言います。家族からほめられることもうれしくて自信になります。最近はスマートフォンとタブレットの2台を持つ人が増え、使い方をお互いに教え合っているようです。
 これまでとくったーのアプリはiPhone版のみでしたが、Android版のアプリが完成して、2012年末よりすでに配布しています。会員限定なので、ネット公開はしていません。
 始めて1年ほど経ったときに、メンバーからは、「家族よりも家族らしい」という発言がありました。遠く離れて住んでいる息子や娘よりも、ずっと家族的に付き合っているということです。地域の人たちとのつながりをとても楽しんでいることがわかります。

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