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視覚障がい者に向けた“言葉の地図”「ことばの道案内」の製作 (3/4)

3. NICT助成対象事業となって進化した点

「ことばの道案内」の開発と提供サービスは、平成17〜19年度の間、NICTの助成対象事業として選定されました。前ページでも触れましたが、1つのルートを作成するまでにはかなりの開発時間がかかります。以前は200ルート作るのがやっとというところだったのが、助成を受けた結果、数百ルートに増やすことができました。今では北は北海道から西は大分県まで、989件ものルートを公開しています。道案内に関する研究開発の基盤を、この期間に作ることができたのは、大きな成果だったと思います。

その後、総務省の「情報通信技術地域人材育成・活用事業」の補助を受け、路上の誘導ブロックに埋め込んだICタグの位置情報を携帯電話で読み取り、視覚障がい者を目的地まで音声でガイドするシステムを東京都とともに開発。平成22年には、高田馬場と千駄ヶ谷周辺で実証実験を行いました。

現在、「ことばの道案内」検索サイトのアクセス数は、月に3万ほどあります。これは、日本において視覚障がいを持っている人と持っていない人の割合が、およそ1対400だということを考えると、かなり画期的な数だと言えると思います。

自分もそうでしたが、「ヘルパーさんの手を借りるのもいいけれど、できることならば一人で外を歩きたい」と思っている視覚障がい者はたくさんいらっしゃると思うのです。開発までいろいろな試行錯誤はありましたが、その結果、現在多くの方々に利用していただけているのであれば、大変嬉しい限りです。

ことばの道案内の検索サイト「ウォーキングナビ」
ことばの道案内の検索サイト「ウォーキングナビ」

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