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視覚障害者が楽しめる「点字カラオケシステム」 (日本テレソフト) (2/4)

2. 「点字カラオケシステム」とは

「点字カラオケシステム」の仕組みは、カラオケ装置で選曲すると、曲が始まり、モニターに映像と歌詞が流れる、ここまでは通常のカラオケと変わりません。点字カラオケの場合、カラオケ装置から歌詞データがネットワーク(LAN)経由で送られ、その送られた歌詞データを点訳するソフトウェアを介し、点訳されたデータを点字ディスプレイ上に歌の進行に合わせて歌詞を表示するのです。点字は、歌いやすいようにわずかに曲に先行して表示されます。表示される文字数は最大40文字までですが、点訳した歌詞が40文字で納まらない場合は改行機能により続きを読み上げることもできます。

※改行機能とは、最大の40文字で表示された後、続きをあらたに表示します。

一方、パソコン側の画面にも、黒い背景に白く大きな文字で歌詞を表示させることができます。これは、弱視の方への対応も兼ねており、通常のモニターの画面だと、変化する文字色や背景の映像によって歌詞が読みにくいという方には、こちらのパソコン画面の歌詞をご覧いただくことをお勧めしています。

この「点字カラオケシステム」を製品化するまでは、試行錯誤の日々が続きました。私たちの会社は福祉機器の製造だけではなくソフトウェアの開発も行っており、点訳のソフトも手掛けていたので、パソコン上でテキストデータを点字に変換するノウハウは持っておりました。しかし、カラオケ機器やカラオケの中のデータの仕組みについては全く知識がなかったものですから、最初は何も見当がつかず、「どうしたものか」と途方にくれていました。

そこにたまたま、ある方を通じて、「JOYSOUND」などの通信カラオケシステムで有名なエクシング社を紹介していただくことができまして。エクシング社の機器ならば歌詞データを外部に出力することができる、ということがわかったのです。まさに光明が差した瞬間でした。エクシング社にご協力いただけることになってからは、とんとん拍子で開発が進み、その後2か月か3か月ほどで、実際の製品に近い形のものができました。

歌詞が表示されたPC画面と点字ディスプレイの写真
歌詞が表示されたPC画面と点字ディスプレイ

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