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インタラクティブ触覚ディスプレイの開発 (NHK放送技術研究所) (4/4)

4. 今後目指していくこと

現段階ではまだ高価なものなので、はじめは盲学校や点字図書館等での活用を想定していますが、その他にも、駅などの公共機関の案内図やATM等に応用できる可能性は高いと思っています。特に駅の構内案内については、音声で案内しながら実際に誘導までしてくれたらいい、というような声が実際に届いていますので、そういう部分での利用も将来的には考えていきたいです。

ゆくゆくは家庭にも浸透していけばいいですが、そのあたりはデバイスの開発と普及の状況次第というところがあります。あと10年ほど経ったら、もっと画期的なデバイスが開発されているかもしれませんし、そうなった時にはより汎用性の高いデバイスへの入れ替えを検討するなど、柔軟に対応していくことが大切です。

あとは、触覚ディスプレイの進化と同様に、デジタル放送自体のアクセシビリティも、どんどん向上されていったらいいなと思います。現状のデータ放送のアクセシビリティは、必ずしも優れているとは言えない部分も多くありますから。メタデータをつけたり、情報の階層化を配慮した画面構成にするなど、アクセシビリティのためにできることはいくつもあります。今後もデータ放送を基軸とし、高齢者や視覚に障害のある方にとって役立つ情報を提供していけるよう、努力していきたいと思っています。

細かい機能面で言えば、指の位置検出については、もうちょっと精度を上げていきたいです。光学式タッチパネルによって、インタラクティブに操作ができるようになりましたが、まだ完全ではなく、例えば複数の指の検出に弱いので、ディスプレイに触れるときには指を1本にするなど、使う側にも少々テクニックが必要なのです。ただし、これは、現状の研究でかなりいいところまで来ているので、もう少しで解決できる問題なのではないか、とも思っています。

あとは、拡大と縮小の問題があります。ひとつの画面の中で表示できる情報量は限られていますから、拡大や縮小の機能はもちろん実装しています。しかし、いったいどれくらいのサイズで拡大や縮小するのが最適なのかという人の認知の観点からみた提示の方法や、使い勝手の部分については、これからさらなる試行錯誤が必要になってくるでしょう。結局のところ、一番大切なのは、どういう風に提示すると使う側にとってわかりやすいか、という視点だと思うのです。この根幹の部分を忘れずに、今後とも研究開発を続けていきたいと思っています。

取材日:
2010年12月
取材協力:
NHK放送技術研究所
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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