ナビゲーションをスキップ

サイトマップ - ヘルプ - お問い合わせ
 
 
現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > かがやきパソコンスクール

生きる力を一緒に学んでいく場所を作りたい
〜かがやきパソコンスクール〜(2/5)

2. 「かがやきパソコンスクール」の特徴とは

このスクールは、難聴者や聴覚障害者のみならず、一般の健聴者にも対応しています。現在ではおよそ500名の会員がおり、うち聴覚障害者は全体の約85%、健聴者は約15%です。

ここでは、一斉授業は行いません。一人一人が、自主学習でレッスンを進めていく方式です。例えるならば、トレーニングジムに近いかもしれないですね(笑)。手話や筆談器、専用レシーバー、FM補聴器対応マイク等の各種情報保障ツールは常時設置していますし、個別指導なので、他の人の進み具合を気にせずに、自分のペースで納得いくまで学習することができます。

時には厳しいことも言いますよ。「何を甘ったれているんだ」とか。私も同じ障害者の1人ですから、その辺は健常者よりも言いやすいところはあるかもしれません。学習において一番重要なのは、自分自身が身につける力、伸びていく力だと思うのです。だから、不用意に手取り足取り教える、親切の押し売りのようなことはしたくない。その代わりに、わからないところは遠慮なく聞いてください、と。

学習方法も、人それぞれです。例えば、生まれながらに耳が聞こえない人は、発音を知らないので、漢字の読み書きが苦手な場合が多い。また、手話を「第一言語」としている人にとっては、日本語で書いてあっても、これは手話だとどうなるのだろうと、いったん置き換えて考えます。英語の学習に例えるならば、英文を、英語で理解できるのがネイティブですが、たいていの日本人は日本語に訳して考えますよね。それと同じように、手話を使う人にとっての日本語は、外国語に近い感覚なのです。それくらい言語的に違いがあるもの。私たちとしてはその辺も含めてサポートして、漢字の読みだとか、意味だとか、個々のレベルに合わせた日本語の読み書きを一緒に教えるようにしています。

また、初心者だけではなく、即戦力となるビジネススキルの習得にも対応しています。障害を持ちながらも、大学に進学する実力を持っている人たちは、どんどん1人でトレーニングしてスキルを上げていきます。実際にここで勉強して、資格を取った聴覚障害者は100人を越えていますし、中にはMCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)等、難易度の高い資格を取得した人も幾人もいます。

ページの先頭に戻る

前へ 目次へ 次へ

 

以下は、このページの奥付です