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「らくらくホン」は、音声読み上げ機能がついた
ユニバーサルデザインの携帯電話です(6/6)

6. ユニバーサルデザインへの取り組みについてお聞かせください

らくらくホンは他にない独特の個性をもった商品なので、ターゲットが非常に明確ですが、はじめはあまり売り上げが伸びませんでした。「シニアだからって、簡単なものにしなくてもわかる」という声もあったと思います。ところが、ある時期からぐっと売り上げが伸びはじめました。製品が売れないと、往々にしてビジネスとして成立しないということで開発をやめてしまうことが多いと思いますが、そこをぐっと堪えて、あきらめずに富士通様と共に開発を続け、らくらくホンを進化させてきました。その間にらくらくホンの使いやすさが評判に評判を呼んで、使っている方たちからの口コミで広がってきたようです。お客さまに向けて、その進化の遂げ方というのも奇抜なことをするのではなくて、お客さまの声を何よりも優先しましょうという考え方が非常に強い商品です。

読み上げ機能等の使いやすさに加え、GPS、ワンセグ、おサイフケータイなどの進んだ機能もついている携帯電話は、知る限りでは海外にあると聞いたことはありません。もちろんパソコンの読み上げ機能はどこにでもありますし、シニア向けの携帯電話という観点ではボタンが少なくてシンプルなものはあります。らくらくホンは外国の人から見ると珍しいようで、いろいろなところに呼ばれまして説明をさせていただいています。

当社のユニバーサルデザインへの取り組みですが、らくらくホンのようにターゲットを明確に持って使いやすさを徹底的に追求するものは今後も続けていきたいと思います。また、そのほかの機種を全体的に使いやすくしていくというテーマもあります。若い人向けの製品も使いやすいものが理想だと思いますが、その端末自体の個性を尊重できなくなっていくのではないかというジレンマもあります。

携帯電話の端末だけでまかないきれない部分は、ピコットブックとスキャナーペンのように外部接続にさせていただくというアプローチで、インターフェイスを使っていくなどの工夫も必要です。

携帯電話のターゲットになるお客さまの求める価値は、もちろん時代とともに変わってきます。これからもお客様にどういうものが求められているのかをアンテナを張って情報としていただきながら追求し、開発を進めていきたいと思っています。

鍋田宜史さんの写真
※写真6

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取材日:
平成20年11月20日
取材協力:
株式会社NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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