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実用的な福祉ロボットのさきがけ
食事支援ロボット「マイスプーン」の開発(6/6)

6. 今後の技術開発について

「マイスプーン」の開発では、「実際の生活の中で役に立つものを!」を第一に医療専門家や障害をもった方に協力していただきながら研究してきました。ただ、医療専門家とエンジニアという立場や考え方の異なる人たちが協力し合うというのは、難しいものです。製品の実用化に到達するためには、「信頼関係、忍耐、共通の目標」が必要ですね。開発というものは、機械を作るだけではなくて、人間関係も作っていくのだと感じています。

レーザーポインターを使った試作機の後にジョイスティックの試作機を使っていただいた方から、「全く別の装置になったね、すごくいい」と言われました。また、障害が重度で対応が難しい方に、医療専門家の先生のご支援を受けて訪問し、本当にうまくご利用いただけたときには、その先生に「マイスプーンが、この方一人のためだけの機械だったとしても本当にすばらしい」という声をいただきました。これらの言葉には、とても勇気付けられたことを記憶しています。このような協力者や医療専門家、開発スタッフなどに恵まれたことは、とても幸せなことと思っています。

今後ますます高齢化が進んでいきますが、介護ロボットがあれば介護の問題を全て解決できるわけではないと思っています。介護の問題はとても大きいですから、たった一つの方法だけでは不十分です。生活習慣病を防ぐ取り組みもヘルパーを確保することも大切です。またある部分では福祉機器を使うなどいろいろな方法を使っていく必要があると思います。

一番進んだ技術を障害をもった方たちへ。今後も障害のある人や高齢者の自立にかかわる技術開発に取り組んでいきます。

石井純夫さんの写真
※画像4

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取材日:
平成20年11月12日
取材協力:
セコム株式会社
http://www.secom.co.jp/
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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