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邦画にも日本語字幕を、という切実な願いを受けて、
web-shake字幕配信サービスを開始しました(3/6)

3. 字幕配信システム web-shakeについて

日本語字幕を必要としているのは、障害者や高齢者だけではありません。DVDで日本語の勉強をしたい人や入院中の患者さんなども考えられます。また、古い邦画で台詞が聞き取りにくい作品なども、字幕があると便利です。

字幕がDVDの中に入れられなかった場合、何とか他の方法で付けることができないかと研究を続けるうちに、最近はDVDをパソコンで観る方が増えているので、パソコンを使えば字幕を一緒に観ることができるのではないかと考えつきました。調べてみると、「ショックウエーブ」というプラグインをウェブブラウザーにインストールするだけで可能なことがわかりました。そこでweb-shakeというネットワークサービスを社内プロジェクトとして立ち上げ、字幕配信を実現しました。

字幕プレーヤーのキャプチャ画像、画面の下に「お待たせしました レッスンの王様Vol.15が始まります」という字幕
※資料1 Web-shake字幕プレーヤーを立ち上げたところ
DVD「レッスンの王様Vol.15」(C)ゴルフダイジェスト社

後付けでDVDに字幕を配信することに対しては、送信可能化権が関係してきます。聴覚障害者用字幕の必要性について、当社では関連するさまざまな団体に説明を続けてきました。そして、2006年末に日本脚本家連盟、日本シナリオ作家協会、日本文藝家協会などと契約を結ぶことができて、配信が可能になりました。

現在当社ではリクエストのある作品について、無料で字幕を制作しています。これまでに26作品がweb-shake字幕対応になっています。最近の作品だけでなく、1958年公開の市川昆監督、市川雷蔵主演の「炎上」などにも日本語字幕を付けました。

字幕を制作するときには台詞を聞き取って文字入力し、わからない部分は台本を確認することもあります。まず、文字データとタイミングのデータをexcelで作成。そこから字幕となるhtmlを自動的に切り出すプログラムによって作成します。こうして完成させた字幕をDVDの映像のタイミングに合わせて呼び出すソフトウエアプレーヤーによって、1枚ずつ配信していくわけです。作品によっては、字幕が2000枚近くになるものもあります。演出や字幕の配置のタイミング、ネタバレ(内容がわかってしまうような台詞を事前に入れていること)していないかなどについても確認します。そして、最終的に聴覚障害者の方に全体を見てもらいます。早すぎて読みづらい、何のことだかわからないなどと意見が出た箇所は修正します。1本の作品の字幕制作に早くて2週間、3週間ほどかかっています。将来的には字幕の制作について、障害者の雇用を進めることも視野に入れています。

web-shake字幕は当社の「web-shake 字幕をつけ隊!」のサイトからストリーミング形式で配信されていて、無料で使用していただくことができます。購入されたDVD、レンタルされたもの、どちらでも利用できます。

インターネットにつながなくても見られるようにしたいという要望もありますので、今後ダウンロードもできるような形にしていく予定です。web-shake専用のサポートセンターも設置しています。

ホームページのキャプチャ画像
※資料2 web-shake字幕をつけ隊!のホームページ画面

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