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交通機関のバリアフリー情報を提供する「らくらくおでかけネット」(6/6)

6. バリアフリーをさらに進めるために必要なことは?

平成5年から平成18年までのさまざまな調査研究事業の中で、たくさんの障害者や高齢者等から公共交通機関に対するご意見をお聞きしてきましたが、貴重なご意見がバラバラの報告書になってしまうのはもったいないと思い、なんとかまとめることができないか考えていました。そこで、調査報告書の情報を整理して鉄道とバスに分類し、それぞれについて障害者、高齢者、場所などに整理区分してデータベース化しました。現在「高齢者、障害者等の公共交通機関不便さデータベース」として、ホームページで公開しています。

バリアフリーを整備していくための情報として参考になればと思います。今後もさまざまな声を追加していきますので、広く利用していただきたいと考えております。

「高齢者、障害者等の公共交通機関不便さデータベース」
http://www.ecomo.or.jp/barier_free/fubensa/index.html

誰もが安心して快適に外出できるようになるには、ハード面のバリアフリー化だけでなく、ソフト面も合わせて考えていかなければならないと思います。

たとえば、車いすの方へのタクシーの乗車拒否があると聞きます。車いすは大きいから乗せられないというのは誤解です。手動式の車いすはたためますから、利用者が移乗できれば利用することができると思います。こういった時に「どうしました?」と交通事業者の方から声をかけるコミュニケーションが大切だと考えています。コミュニケーションを積極的に行うことができるような、研修などを行う必要もあると思います。また、筆談器やコミュニケーション支援ボードの作成など、これから益々ソフト的な対策が進んでいくと思います。

当財団では、交通事業者に向けた手話講座を東京と大阪で開催しています。公共交通の現場(駅等)にいる人が少しでも手話ができると、聴覚障害者はとても喜んで頂けると思いますし、安心されると思います。半年間に25回のクラスを受講していただき、障害について理解し、あいさつや公共交通機関で必要な会話を手話で覚えていただくだけでなく、さまざまな交通事業者同士で親睦を図っていただくことも目的です。

らくらくおでかけネットでは、最終的にご自宅近くのバス停から検索できることを目標にしています。現在でも、車いすの方の利用は事前に連絡が必要という駅やターミナルが少なくありません。

バリアフリー社会を快適に過ごすためのポイントは、やはり一人一人の心がけ、人を思いやる心だと思います。私どもの活動は、障害がある方も高齢者も健常者も誰もが、同じように公共交通機関を利用し、安心、安全に移動できる社会を目指しています。今回ご紹介させて頂いた事業等について是非ご意見いただければと思います。これからも交通エコモ財団の活動にご理解とご協力を宜しくお願いします!

交通エコロジー・モビリティ財団 岩佐徳太郎さん、竹島恵子さんの写真

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取材日:
平成19年12月3日
取材協力:
交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/
取材者:
独立行政法人 情報通信研究機構 情報通信振興部門 バリアフリーサイト

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