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柔道の再開が自信を取り戻すきっかけになりました
〜障害者柔道家・初瀬勇輔さん〜(1/5)

1. 柔道を始めたきっかけは何ですか

私が柔道を始めたのは、中学生の頃です。理由は、男の子ならば誰もが持ちそうな夢ですが、強くなりたかったから。私の身長が、160cmに届くか届かないかくらいだったこともあり、一心奮起して柔道部に入部し、中学高校と汗を流しました。地元の長崎では、比較的強い選手だったと思います。

その後、柔道は引退し、大学受験に向けて勉強をしていたのですが、そこで緑内障を患い、右目の視力をほぼ失ってしまいました。大学2年の時には左目の視力も失い、現在では中心視野がなく、文字情報や人の顔を認識することができません。生活視力がわずかに残っているので、知っている場所であれば杖がなくても歩くことができますが、知らない場所では誰かに案内してもらわなくてはなりません。

地元で手術を受けた後、すぐに大学のある東京に戻ってきました。ですが、今度は外に出ることが怖くなり、大学に行けなくなってしまいました。それまでは気にしたこともなかった、道端の段差や鉄製のポール、電柱などが怖くてたまらないのです。また、それまでは人と話すことが大好きだったのに、相手の表情が判らないことからコミュニケーションが煩わしくなってしまい、ほとんど家から出ない、人とも会わない、いわば「引きこもり」の生活をするようになってしまいました。

そんな自分を外に連れ出してくれたのが、昔からの友人たちでした。困ったことがあったら小さなことでも駆けつけてきてくれたり、電話で長い時間、ときには一緒に泣きながら励ましてくれたり。そうこうしているうちに少しずつ大学にも行けるようになったのですが、その時も友人が毎日校門で待っていてくれて、一緒に授業を受けサポートをしてくれました。先生たちも、私のために特別にマンツーマンの授業をしてくれたり、テストをレポートに変更してくれたりと、本当にありがたい、配慮をして頂きました。

大学4年になると、周りの友人たちは、弁護士を目指すとか、大学院に行くとか、次々に進路が決まりだしました。でも、自分だけは何も将来が決まらず、焦燥感を募らせていたところ、ふいに友人の1人に「障害者柔道をやってみたら?」と言われたんですね。その友人の言葉に背中を押され、もう一度柔道をやってみようと思い立ちました。

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