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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者の現状と課題 > 高齢者にICTの有用性を伝えるのは誰? 〜高齢者と情報通信における現状と課題〜

高齢者にICTの有用性を伝えるのは誰?
〜高齢者と情報通信における現状と課題〜(4/11)

4. 高齢者はなぜネットを使わないか?

ネットを利用していない高齢者に理由をたずねると、高齢になるほどこんな答えが返ってくる。
「パソコンなんて、難しい機械は使えそうもない。どうぜもうすぐ死ぬのだし、新しいことは覚えたくない。」地域活動で活躍している元気な高齢者に、「いろいろな情報が入手できるし便利ですよ」と薦めても、「携帯電話で出先まで追いかけられるのはかなわない。ネットが使えなくても何も困らないし、詐欺だの、出会い系殺人などネットがらみの事件を聞くと、使うのが怖い。」という意見が多い。

もうすぐ死ぬからいいといった仙台のTさん(92歳)は、ボランティアの支援でLモードファクス(NTT)を使えるようになり、嫁いだ娘や孫との交流が増え、出かけなくても町内会の回覧板の情報をファクスで利用できるようになり、結果として近所との交流が復活し喜んだ。携帯電話で追いかけられたくないと頑固に主張していた福祉団体のリーダーは、電話教室に強引に誘われ、電話とメールを使い分ける方法を習得。仲間との打ち合わせが簡便になり、慈善バザーにネットを活用して売上を倍増させたと喜んでいる。

ほんの少しの支援があれば、情報があれば、その人ひとりひとりにあった使い方を教えてもらえれば、ICTを使わなかった高齢者の暮らしは劇的に変化するのだ。

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