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現在位置: トップページ > トピック記事 > 情報バリアフリー全般 > ユニバーサル社会の実現を目指して 〜東京ユビキタス計画・銀座〜

ユニバーサル社会の実現を目指して 〜東京ユビキタス計画・銀座〜(4/4)

4. 今後の検討課題

2012年度以降の実証実験に関しては、まさにこれから話し合っていくところですが、今後検討していくべき課題のひとつには、法的整備の問題があると思います。現在銀座エリアで実施している実証実験も、実際の運用となると法的に不明確な部分がたくさんあります。ICタグや情報機器を道路付属物として位置づけるなど、所要の制度改正が必要ですし、この位置特定技術をまちの活性化や観光振興に使用できるような仕組みづくりは、今後必須になってくるでしょう。

もうひとつは、具体的なビジネスモデルの創出です。例えば「ココシルR銀座」のようなスマートフォンなどの汎用機を用いたサービスをどのように展開していくか、まち中での位置特定技術の整備の在り方をどうしていくかなど、実用サービスを生み出すための方法を、民間企業とも連携しながら模索していく必要があります。

さらには、災害時における位置特定技術の在り方についても検討を加え、防災に寄与するシステムの構築にぜひ前向きに取り組んでいきたいと思っています。また移動支援に関しても、今銀座で行われている実験は特定のエリア内での情報提供ですが、まちの中だけで完結してよいものなのか、自宅からそのまちに移動するための支援も必要なのではないか、という意見もいただいています。

その他、提供する情報(コンテンツ)に関しても、店舗などをさらに増やしていく必要がありますし、そもそもユーザーはどのように利用しているのか、どういった情報が欲しいのかを分析し、ニーズに合わせた情報の提供手法について、今後さらに研究・開発していかなくてはなりません。

このように「東京ユビキタス計画・銀座」は、これまでさまざまな成果をあげる一方で、さらなる検討課題も存在しています。それでも一歩一歩、未来のまちづくりに向けて、前進を続けていければ、と思っています。

取材日:
2012年1月
取材協力:
東京都都市整備局

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