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現在位置: トップページ > トピック記事 > 情報バリアフリー全般 > 人の不自由さを助けて幸せにするロボット技術で未来をつくる

人の不自由さを助けて幸せにする
ロボット技術で未来をつくる(3/5)

3. 「Hull」「HallucII」はどんなロボットですか?

ロボットというと、ヒューマノイド(人型)ロボットを想像される方が多いようですが、ヒューマノイドロボットは数あるロボットのなかのひとつです。車椅子も知能化すれば、ロボットになります。

これまでに「morph3」や、ロボットを操作するためのウェアラブルコンピュータ、レスキューロボットなどいろいろなロボットを開発してきました。「morph3」は、科学技術振興機構ERATO北野共生システムプロジェクトと、工業デザイナーの山中俊治氏と共同開発したヒューマノイドロボットです。現在も継続して研究を続けています。

morph3が立った状態、ややかがんだ状態、かがんだ状態の写真
※写真1 morph3

2007年夏には、「HallucII」とコックピットシステム「Hull」を発表しました。「Halluc II」は、未来の乗用車をコンセプトに開発した多関節移動ロボットです。8本足すべてが動き、56個のモーターを付けたロボットで、かつてない発想の車です。技術が環境に歩み寄る乗り物ロボットといえます。車輪と足を使った理想的な技術を研究し、段差や坂道に合わせて「ビークル(車輪)」「インセクト(昆虫)」「アニマル(動物)」の3つの変形モードを選べるようにしました。坂道や段差でも車体を水平な状態にしたまま進みます。足は2本でも4本でもよいのですが、「HallucII」は8本足にしました。

「HallucII」のビークルモードの写真
※写真2 「HallucII」のビークルモード

「HallucII」のアニマルモードの写真
※写真3 「HallucII」のアニマルモード

「HallucII」のインセクトモードの写真
※写真4 「HallucII」のインセクトモード

「Hull」は、人とロボットの一体化を目指して開発されたコックピット型のロボットです。半球型のディスプレイには、ロボットが収集した映像が写ります。映像を確認しながら操縦しますが、障害物が近づくと操縦桿が自動的に固くなります。
「HallucII」を操縦するシステムを備えていますが、「HallucII」専用ではなく、汎用の操縦システムを備えています。

「Hull」と「HallucII」は、2007年8月から日本科学未来館(東京都江東区)の常設展示として一般公開されています。「Hull」「HallucII」は実際に動かすことができます。

「Hull」の操縦桿で「HallucII」を動かしているところの写真
※写真5 「Hull」。右は操縦桿で「HallucII」を動かしているところ

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