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「ITのためのバリアフリー」と「バリアフリーのためのIT」を進めるために(5/6)

5. 車いす経路案内システムの検索条件について

車いすを使っていると、目的地への99%まで到達していても、最後で階段が1段あれば進めないことがあります。来た道を一度戻って、違うルートを探さなくてはなりません。地図上からは道路の勾配はなかなかわからないので、車いす利用者にとって道路の勾配についての情報は、最適経路を考える上で大変貴重です。

リアルタイムに自分がどこにいて、どういう状況がこの先あるのか、道路の状況を案内してほしいというニーズは高いのです。現在は携帯電話にGPSがついていますから、自分がどこにいるかを簡単に知ることができます。私は数年前から車いすを利用しているため、車いす利用の案内システムを充実させたいという思いがあります。

出力例の画像 【図の内容】
※車いす経路案内システムの出力例

たとえば高速道路のサービスエリアは、広くて立派な施設が車いすの利用者にとって使いやすいわけではありません。駐車場が広くてトイレに行くまでに相当の距離を行くよりは、コンパクトな施設のほうが利用しやすいのです。必要にしてかつ十分な情報を見極めてデータを収集しなくてはなりません。

京都の清水寺は、車いすで参拝することが可能です。階段が7、80段あるので、常識的に考えてとても車いすでは無理と思われるでしょうが、迂回ルートが用意されているので車いすで上がることができます。カーフェリーもバリアフリー化が進んでいます。最新の船を選べば、エレベーターが使えます。

このようにバリアフリー化が進んできても、その情報が知りたい人に伝わっていない状況があります。バリアフリー化の情報をピックアップして知らせることは重要な課題だと考えています。

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